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2014年10月2日

女性と子どものための民間シェルター支援について

 NPO法人女性と子ども支援センター(ウィメンズネット・こうべ)からのお願い

ウィメンズネット・こうべ_シェルター開設10周年記念チャリティーコンサートチラシ

2012年の内閣府の調査によれば、夫から生命の危険を感じるほどの暴力を体験している女性は全国で約230万人もいます。

また、既婚女性の3人に一人が何らかのDVを経験しています。

しかし、多くの被害者は、経済的不安や住む家がないため暴力の家庭に留まっているのです。

被害女性たちは「被害者のための相談や救済・支援などの充実」「法律・制度の制定や法的罰則を設ける」などと共に「被害者が加害者から一時的に逃れることができるシェルターの設置」を強く求めています。

DV防止法は制定されてもDV被害者のためのシェルターはまだまだ不足しています。

私たちは長年のDV被害女性へのサポートの実績や経験を活かし、女性と子どもに安心と安全を提供するために、2005年にシェルターを開設し10年になります。

電話・面接相談を通して被害女性に正しい情報と社会的資源を提供し、必要に応じて付き添い支援を行ったり、危険度の高い場合にはシェルターを案内しています。

2014年9月現在、231組の女性や母子を保護し、その後の生活再建も支援しております。

(利用女性237名 子ども321名 世帯別利用日数 2,507日です。)

DVは女性と子どもの人権侵害です。DV家庭で暴力を目撃して育つことは、子どもにとっても心理的な虐待です。

子どもたちが、暴力による問題解決を学んでしまうことは、地域社会へも大きな影響を与えます。心身の回復には長い時間がかかり、その後の生活再建も非常に困難です。シングルマザーの貧困は子どもの貧困や教育格差に繋がります。

 私たちは、シェルター運営を通して、

1、緊急避難を求めるあらゆる女性と子どもを保護する。

2、女性と子どもに、傷ついた心身のケア、DV防止や子育て支援プログラム等を提供する。

3、被害者の生活再建を支援する。

4、官民を問わず、関連機関の人々と支援のネットワークを構築する

などを目標にしています。

 DV被害女性や子どもを支援することは、地域社会にも安心と希望をもたらします。

私たちは、財政難と人手不足に悩みながらも、皆様の寄付とボランティアの熱意でなんとか活動を継続しております。

どうか私たちの活動をご理解いただき、息の長いご支援をお願い申し上げます。

 

        NPO法人女性と子ども支援センター 代表理事 正井礼子   2014年9月1日