2013年10月3日
自然豊かな西区の特色を生かして地域の子育て力をアップする西区オリジナルの取り組み、「地域のチカラで命を育む」農村とのふれあい体験の第2弾が、9月19日櫨谷町寺谷地区で行われました。
この取り組みは、日頃自然や地域の方と接する機会が少なかったり、核家族化などで孤立しがちな都市部の親子に参加してもらい、自然に触れて親子でリフレッシュし、一緒に農業体験をしながらママ友を見つけてもらいたい、というもので、春の神出地区に続いて2回目になります。
今回は、有瀬児童館周辺の2~3歳児の親子28組が、児童館スタッフや主任児童委員さんたちと一緒に、バスで櫨谷町寺谷地区にでかけました。現地では、櫨谷児童館のお友達も参加し、一緒に楽しい時間をすごしました。
案山子がお出迎えしてくれる中、櫨谷町寺谷に到着。 (藤本様ご夫妻ありがとうございました)
櫨谷町は、西区のほぼ中央、櫨谷川が町の中心を流れ、南北に細長く連なる9地区からなる町で、この櫨谷川の源流が寺谷地区です。端谷城跡を中心に「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」の“景観保全形成区域”に指定され、寺谷里づくり協議会が中心になって保全されています。
絶滅危惧種のカワバタモロコ(全長5cmくらいの小さな淡水魚)の生育保全にも取り組まれ、里山を守り、池を守り、水を守っていくことでカワバタモロコの生育保全につながり、同時に安全で美味しい寺谷のお米を育てることになる、と地域の皆さんが取り組んでおられます。
櫨谷地区民児協会長の高尾さんの田んぼに入らせていただきました。 コンバインで全て刈り取るところを、参加者の皆さんのために稲穂のままで一部残していただいて、稲刈り体験。 初めてさわる鎌も、農家の皆さんの丁寧な指導でうまく収穫できました。水辺のネットワークの皆さんの説明で、カワバタモロコなど水辺の魚やオミナエシなど秋の七草を見学したあと、彼岸花の咲くあぜ道を歩いたりしながら、寺谷公会堂に移動。
地域の方が準備してくださった炊きたての新米で親子でおにぎりを作って、皆さん一緒にいただきました。いい空気の中を散歩したあとの新米のおにぎりは格別だったようで、ふだんおにぎり1個がやっと食べられるくらいのお子さんも、2個3個と平らげていました。 寺谷地区の皆さんの心づくしをいただき、全員で歌を歌ったり交流し、ホッとする優しい気持ちにつつまれました。寺谷地区の皆さん、櫨谷地区・有瀬地区のそれぞれの民児協や児童館の皆さん、ありがとうございました。
(お母さんの感想)
・普段歩かない田んぼのあぜ道を歩いたり、クリの木をみたり彼岸花もみれたし、虫がたくさんいる中で過ごせて親子ともに楽しかった。おにぎり、おいしかったです。
・稲刈りを体験する機会なんてなかなかないし、田んぼにはいることもないので、貴重な体験ができました。
・気軽に参加させていただきましたが、農家の皆様の温かいおもてなしに、楽しい時間を過ごすことができました。
(児童館スタッフの感想)
・有瀬地区にも田畑は見られるので、農村とのふれあいにお母さんや子どもたちはどのような 反応をするのだろうと思っていましたが、自然の中で花や虫を見つけ、田んぼの中に入り稲を見たりと ゆったりと流れる時間を親子で楽しんでいる様子でした。
・稲刈りや機械を動かしている様子を見学、農村にしかない動植物に触れる等、普段個人ではなかなか経験出来ないことばかりで親子さんにとって貴重な時間になったと思います。
・地域の方々の温かいお気持ちを沢山感じた半日でした。ありがとうございました。
・有瀬児童館のたくさんのお友達にちょっとびっくりしていた櫨谷の子供達も、すぐに笑顔になりました。
・稲刈り体験、川魚の観察、おにぎり作り、おいしいおにぎりをいっぱいいただいて、楽しい一日だったようです。
<主催:西区役所>
<協力:櫨谷町寺谷の皆さん、櫨谷地区民生委員児童委員協議会、有瀬地区民生委員児童委員協議会、有瀬児童館、櫨谷児童館、>
<事務局:西区保健福祉部こども家庭支援課、子育て応援プラザ西、西区社協>